カナール防水日誌
2003年1月〜進行中(このページの最終更新日04/04/21)


2002年4月〜12月
ファルトカヤックには多少の水漏れはつきもののようです。私のカナール416Aluも新品で買った当初から水は入ってきました。たまった水を時々スポンジやビルジポンプで汲み出すのが私のカヤックの上での儀式のひとつです。艇やメーカーによっても漏れ具合に差があるようで、あとから買ったエルズミアはほとんど水が入ってきません。これがなかなか快適なので、あらためてカナールのほうも防水処理をしてみようと思い立ちました。
同じファルトでも最近のモデル船体布を縫製ではなく溶着で作るタイプが増えてきています。溶着成形では縫い目からの漏水の問題がありません。加えて、船底の水に対する抵抗も減るはずですからその分漕行性能もいいのかもしれないと思います。溶着で作られている艇では昔からフェザークラフトが有名ですが、フジタやアルフェックも最近のモデルは溶着で作られています。


2003年01月某日 水漏れテスト  
写真1拡大(別窓)

寒空の下、ノーティレイ・カナール416を裏庭で組み立てて、艇内に水を張って漏り具合をテストする。船体布の縫い目から水が一斉に滴り落ち始める。艇の前から後までの長い縫い目の一つ一つから、予想以上の勢いでたらたらと漏れ出ているのである。 うーむ、こういうことだったのか。水に浮かべた場合は逆の経路で艇内に水が入ってくるわけで、これはなんとかしないと。どうすれば手っ取り早く縫い目をふさげるだろうか、寒空の下で考えること約3分間、塗装で縫い目をふさぐこと思いつく。


2003年01月吉日 防水塗装!  
写真2拡大(別窓)
塗装のプロである弟に相談してみる。とりあえず塗るなら水性の弾性はどうかとのこと。チャリンコで陸漕ぎし、浅草かっぱ橋の塗料屋渡邊商店で弾性ペイントを小分けで買ってくる。500円也。寒風吹きすさぶ中で3度塗り。塗膜は思ったより丈夫っぽいが、船体布への食いつきはいまいちかもしれない。マスキングテープを剥がすときに一緒についてきがち。塗装前にけれんを施すべきだったかもよ、と弟の指摘。
塗った翌日に渡邊商店からメールをもらう。ターナーの「テントアート」というテント専用の塗料があるとのお知らせ。とても良さそうな塗料だが、もう塗ってしまったのです。
「テントアート」の特長曰く
・ビニール系のテント・シートに塗れる。
・ 水性タイプで、乾燥が速く、乾くと耐水性になる。
・ 乾燥すれば重ね塗りが自由。
・ 適度に柔軟で、高温(50℃)でも密着せず、 折りたたみ、重ね合わせができるすぐれた作業性。
1瓶600ml全12色  http://www.3219.net/e-plus/paint/detail_000100801.htm
その他にも、どこかのホームページで、屋根用ゴム系塗料トップコートが良いらしいとの記述もあり。速攻で塗った後に色々と有益な情報が集まる。今回塗ったものはそもそも色が合ってないというのも多少の残念感を醸し出している。

2003年01月某日 塗装後の水漏れテスト  
写真3拡大(別窓)
寒空の下、再び裏庭でカヤックの中に水を張ってテスト。水漏れは見事に止まっている。色の問題と、実際のフィールドでの海水・日光等に対する耐久性が未知数。1シーズン持つかな。というか1シーズン持ってくれれば御の字かなと寒空の下に思う。

2003年02月某日 水漏れ防止剤いろいろ発見  
写真4拡大(別窓)
寒空の下で散歩。ホームセンタードイト板橋志村店で液体ゴム他、縫い目のコーティングできそうなものを発見。ものは試しと購入。ふと見れば財布の中も寒風が吹いている。
価格 液体ゴム680円(ユタカメイク)、シームシーラー430円(富双合成)、バスコーク689円(セメダイン)

2003年02月某日 水漏れ防止剤を端切れでテスト  
写真5拡大(別窓)

実際の船体に塗る前に、同じ素材の端切れに塗ってみるテスト。

  • バスコーク・・・とりあえずダメらしいことが判明。塗膜の厚みは十分あるが接着力が弱くすぐ剥げてしまう。 乾くと半透明。
  • 液体ゴム・・・乾くと透明になる。布への接着も強く、丈夫そうな塗膜もできる。2度〜3度塗ればかなり厚くできそう。水性。
  • シームシーラー・・・接着力はokだが、粘度が低くサラサラしている。塗膜が薄すぎて、穴がふさがっているかどうか自信がない。何回も塗り重ねする必要がありそう。溶剤がきついので重ね塗りができるかどうか。透明。

今後の予定 (3月〜)  
1.弾性塗料を塗ったカナールを実際に海に浮かべてみるテスト。
2.バレントの水漏れテストと補修。液体ゴムかシームシーラーで。
 

2003年3月吉日 試乗・検証1回目(東京湾)  
月島〜お台場〜若洲〜葛西臨海公園の半日コースをのんびり巡る。(行程写真)
水漏れはほぼ止まっていて、どうやら防水の効果あり。やはりなかなか快適なものである。

写真拡大(別窓)

足元に無造作に置いたオニギリパックが水浸しでふやけない。素晴らしい。なんて快適! ていうか無造作に置くな>自分
行程最後の区間、若洲から葛西臨海公園に向かう荒川河口では、南からの風でデッキを洗うような波の間を激漕。このときデッキ上の縫い目から多少水が漏ってきた。 スプレースカートもしていなかったので、コックピットからも入ってきた模様。油断してしまった。
写真拡大(別窓)

課題1:撤収して畳む時に、ペンキの剥がれが多数あり。予想していたとはいえ1回目にしてこの状況。
課題2:デッキ面の縫い目も防水処置できればほぼ完ぺきと思われる。次はペンキではなくシームシーラか液体ゴムでやってみよう。

(C)Koji Kurosaki / RUNBLACK 

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